○第1回学術・医療管理講演会
7月9日(金)午後7時よりグランドホテルニュー王子において、当歯会副会長の若菜先生による「歯科診療における救急時の対処について」と題した講演と、北海道医療大学歯学部内科学講座助教授の中林透先生による「シェーグレン症候群の診断と治療」と題した講演がありました。
![]()
当歯会の金森副会長の開会の挨拶の後、まず初めに麻酔認定医の若菜先生が演壇に立たれ、歯科診療時の偶発症を以下の10項目に分け、それぞれについて実際の臨床の場でありがちな具体例を挙げ、ご自身の経験談を交えながらチェアサイドでの対処法や救急薬品の選択方法を分かり易く解説されました。
@血圧が下降した症例;1次性ショック(脳貧血様発作)
A血圧が上昇した症例;頭痛を訴える場合
B胸部痛を訴える症例;狭心症・心筋梗塞の場合
C深くて速い呼吸をする症例;過喚気症候群
D痙攣発作を起こした症例
E気腫(皮下・縦隔)を起こした症例
F食道・気管への異物誤飲・誤嚥した症例
G出血が止まらない症例
Hアナフィラキシーショックを起こした症例
I急激な意識消失を起こした症例
![]()
続いて中林先生の講演がありシェーグレン症候群(SS)の歴史から検査方法、診断そして治療方法に至るまでかなり詳細に説明されました。講演のまとめとして以下の5点を挙られました。
@SSは中年女性に多く発症し唾液腺や涙腺などの外分泌腺を障害する自己免疫疾患であるが、肺や腎臓などの全身臓器にも病変をきたす全身性疾患である
Aわが国では厚労省の診断基準が改定された
B最近C型慢性肝炎と本症との関連が示唆されており、そしてそのC型肝炎の一症状に口腔扁平苔せんがある
C歯の酸蝕の内因性因子である‘唾液の減少’を起こす疾患として本症の重要性が指摘されている
D口腔乾燥治療薬として塩酸セビメリン水和物(サリグレン )の効果が証明され臨床使用が可能になったということでした。
さらに‘感染性心内膜炎の治療と予防に関するガイドライン’にもふれ、弁膜症や先天性心疾患などの感染性心内膜炎のハイリスク例に対し抜歯等の歯科処置を施す際には、常にその発症を考慮しなければならず、その予防にはアモキシシリン(サワシリン )の術前投与が有効であると力説されました。
最後に高橋(康)当歯会会長が閉会の挨拶をされ講演が終了しました。若菜先生、中林先生、熱心なご講演誠に有り難うございました。
○学術・GC友の会コミュニティー
7月16日(金)午後7時より労働福祉センターにおいて、苫歯共催「GC友の会コミュニティー」が開催されました。
![]()
この講習会には例年、苫歯会員はもとより各医院スタッフや技工士会・衛生士会の方々にも参加していただいておりますが、当日は苫小牧樽前神社のお祭りと重なったこともあり若干参加者が少なめでした。
高橋(康)当歯会会長の挨拶の後、初めに「健康な人にも来てほしい」と題したビデオが上映されました。これは横浜市で開業されている吉田秀人先生が独自に行っている「健康意識の高い未患者層(健康な人)をターゲットにした予防プログラム」を紹介したもので、stageTのPTCとTBIからなる「デンタルエステ」と、stageUの「デンタルドック」の二段構成になっておりました。このプログラムの利点は健康意識の高い優良患者がターゲットであること、そしてプログラムの全てを衛生士が行えるということだそうです。
二本目は「患者さんに評価される歯科診療」と題したビデオが上映されました。これは最新の接着技術を活かしたリペアーテクニックを紹介したもので,GC社のリペアーキットはポーセレンや前装レジンのどのような破損形態にも対応でき、便利な修復チャートも付属されているとのことでした。
最後にデジタルX線に関するミニセミナーとビデオの内容に関連したGC商品の紹介があり講習会は終了しました。
○歯科助手講習会
7月24日(土)・25日(日)の両日、スズケンにおいて歯科助手講習会が開催されました。今回は苫歯会所属の歯科医院より24名の歯科助手の参加がありました。講師として苫歯会の11名の先生、5名の衛生士会の方々そして2名のマナーインストラクターにご協力いただきました。
![]()
講習の1時限目に当歯会の加藤(清)専務理事が歯科助手の心構えについて講話をし、次いで歯科一般概論・診療介助・救急処置・消毒・X線・薬・小児の特性・治療器具・歯科用語について各先生が分担して講習が進められました。衛生士会の方々には口腔衛生の授業を担当していただき、参加者全員にブラッシングの実技指導をしていただきました。
また、今年度も接客マナーの授業を設け、専門のインストラクターにお願いし、挨拶から診療室への誘導のしかた・身だしなみ・敬語の使い方・電話のマナーなどについて実践形式で指導していただきました。こうしたマナーに関する教育は我々の職場において最も重要なものの一つであるにも関わらず、専門知識の教育を優先し、ついつい後回しにしがちなところです。また従業員教育の最も難しいところでもあり日常我々が頭を悩ましていることもあって、我々も講習を聴いていてとても参考になりました。
![]()
全ての授業が終了後、参加者一人ずつに今回の講習を受講しての感想を前に出て述べてもらい若菜副会長の閉会の挨拶で講習会は終了しました。この講習会で学んだことが明日からの診療に活かされることを期待いたします。
(高嶌敏幸記)
Copyright(C) 2001 Tomakomai Dental Association's All Rights Reserved.
webmaster:Tomakomai Dental Association's